乳癌とは
乳癌は、女性の癌では、患者数第一位です。日本人女性の乳癌にかかる割合は、欧米にくらべると低いといわれています。しかし、年々増加傾向にあり、10年後には、年間5万人近くになるといわれています。
乳癌のもっとも多い年齢は、40代後半、次いで50代前半、40代前半の順です。25才以下はきわめてまれです。乳癌は、全体的にみると、死亡率の高い癌ではありません。しかし、乳癌は、進行はゆっくりですが、転移しやすいという特徴があります。
乳癌は視診と触診で、ほぼ診断できる癌です。さらに確定するために、画像検査や細胞検査がおこなわれます。画像検査には、超音波検査とマンモグラフィ検査があります。特にマンモグラフィ検査は有効です。
乳癌の症状
乳癌の症状には、次のような特徴的な症状があります。いずれも、自分でわかるものですので、乳癌の早期発見に努めてください。
- 乳房のしこり
乳房内にしこりをさわれます。乳房の大きさにもより、直径1cm以下では発見されることは、ほとんどないでしょう。しこりといっても、良性のものもあります。しこりの性状だけで癌と判断することはできません。しこりがあったら、しかるべき医療機関で精密検査をうける必要があります。
- 乳頭のびらん
乳頭のびらんを起こす特殊な乳癌があります。びらんとは、皮膚や粘膜の上層の細胞がはがれ落ち、内層が露出している状態になること。ただれです。特にかゆみがないときには、この病気疑って精密検査が必要です。
- 乳頭の陥凹(かんおう)
乳頭の近くに癌があると、乳頭が陥凹することがあります。陥凹とは引っ込むことです。乳管拡張症などでも同じような症状があるので、精密検査が必要です。
- 皮膚のひきつれ
鏡でみて、ひきつれや、反対側の乳房と違う変形があったときも、乳癌の可能性があります。多くの場合ひきつれの下にしこりがあります。なかには、しこりは小さくてさわれず、ひきつれだけで発見されることもあります。
- 皮膚のむくみ
片方の乳房、あるいはその一部だけにむくみや、痛みを伴い発赤が見られるときは、かなり進行した乳癌の可能性があります。良性の可能性もありますので、むやみに悲観しないで、検査を受ける必要があります。
乳癌の治療
乳癌の治療は、手術療法が基本になります。乳癌の手術は大きくは乳房切除術と乳房温存手術があります。乳房切除術は、癌のできた乳房をすべて取り除く手術です。乳房のしこりの大きさが比較的大きな人や、しこりは大きくなくても顕微鏡レベルで癌細胞の乳腺内の広がりが大きいと考えられた場合に乳房切除術が選択されます。
乳房温存手術は、しこりを含めてある程度の範囲の乳腺を切除します。乳房温存手術は、乳房のふくらみを残すことができ、変形は残るものの美容上好ましい手術法です。欧米の大規模な臨床試験によって、比較的しこりの小さな乳癌に対しては乳房切除をしても乳房温存療法をしても生存率が変わらないことが明らかにされています。日本でも乳癌に対する手術は温存手術が標準的におこなわれるようになりました。
乳癌の検診
乳癌は視診と触診で、ほぼ診断できる癌です。さらに確定するために、画像検査や細胞検査がおこなわれます。画像検査には、超音波検査とマンモグラフィ検査があります。特にマンモグラフィ検査は有効です。マンモグラフィ検査は、プラスチックの板で乳房を上下、左右からはさんで、X線撮影する方法です。ごく小さな癌や、しこりになる前の癌も発見できます。
細胞検査は、乳房に針をさして組織を採取して検査します。しこりがないときは、乳管造影検査がおこなわれることもあります。さらに、乳癌は転移しやすい癌です。骨シンチグラフィやCT検査で全身を調べる必要があります。
※乳癌の情報に関する注意:乳癌の情報にかぎらず、医療情報をホームページや書籍などでさがす場合、情報は1つに絞らないでください。また、これらの情報は、あくまでめやすと考え、予備知識として活用してください。実際の症状や治療法は各個人により異なります。ご自身の健康問題に不安のあるかたは、かならず専門の医療機関に相談してください。なお、当サイトの記述について、実際に起こった紛争等に関する一切の責任は負いません。予めご了承下さい。
※肝臓癌には、肝細胞に発生する肝細胞癌と、肝臓内にある胆管に発生する肝内胆管癌があります。肝臓癌の約90%は肝細胞癌です。また、はじめから、肝臓にできる原発性肝癌と胃癌や大腸癌から転移した、転移性肝癌があります。